高校時代の友人6人で、旅行に行ってきました。
旅行といってもほとんど観光をするわけでもなく、宿に泊まってわいわいがやがやと過ごすだけなのですが。
今回、選んだ、いや友人が選んでくれた宿は、神奈川県真鶴町の旅館、「和みの宿 たかうら」。
真鶴半島の西側、高浦海岸の崖っぷちにある3階建てのこの宿は、9部屋のみで収容人数も併せて30人という、小さな旅館です。
もっとも大きくても4人部屋なので、ぼくらは3人部屋を2つ利用させてもらいました。
案内された部屋は純和室で、豪華ではないけれど、落ち着きのある佇まい。
建物自体はよくみると古いのですが、とても清掃が行き届いていて、新しささえ感じるほど。
また海に面した部屋でありまして、崖っぷちに建つ宿だけあり眺めは素晴らしく、眼前には海が広がっていてその向こうには熱海の街を見ることができ、夜になるとその夜景も楽しめるという、びっくりするほど絶好のロケーションであります。
さらには、部屋風呂の海に面したほうが全面ガラス張りになっており、その眺めをお湯に浸かりながら楽しむことさえでき、お風呂のつくりも、浴槽が重厚な石張り、床には肌触りのよい木のすのこが敷かれ、たいへんによい雰囲気です。
一方で、共同の浴室はとても狭く、大きめのほうはやはり海の見えるほうが全面ガラス張りで眺めはすこぶるよいものの、5人も入ればきゅうくつさを感じざるを得ないサイズであり、さらに小さいほうの浴室は、海に面しているのにガラスになっている部分が少なく、立ち上がらないとその眺めにありつけない、という残念なもの。
しかも、大きめの浴室が黒いタイル張りで素っ気ない部類でありながらもそれなりの質感はあるのに対し、小さなほうはもう、何の変哲もない白い浴槽が、少し大きめの家庭用風呂かと言わんばかりの悲しげな佇まいを見せ、どうにも旅館とは思えないほどのショボいつくり。
どうもわりと近年にリフォームされているように見えたのですが、これはないです。
そのぶん部屋風呂がスバラシイので、問題もないといえば、ないのですが。
さて夕食は、魚がおいしいトコロとして有名な真鶴ですので、もちろん魚介が中心。
味付けも上品で、そんな中にあって終盤に出された海老と茄子のごま揚げがちょっとしつこかったのはアレでしたが、総じて見ればたいへん美味しくいただくことができました。
最後に出てきた舞茸ご飯は茶碗2杯分はあろうかと思われるボリュームで、食べきれないんではとも思えたのですが、たいへんによく舞茸の味がでていて、ついついたいらげてしまいました。
なおメインのひとつである刺身の舟盛りは地でとれた魚で、日によって内容が異なるのだとか。
でもそれぞれに魚の名前が明記されていて、とても親切でありました。
朝食は焼き魚をメインとした、正しい旅館の朝ご飯的な内容。
大きな宿だとバイキングにしてしまいがちですが、やはり銘々に用意されたものを食べるほうが、落ち着きます。
びっくりするような品はなかったですけれど、正しくおいしくいただきました。
なお夕食、朝食とも広間でいただく格好で、小さな宿だし部屋食ならなぁ、でもエレベータとかがないので無理なのかなぁ、と思っていたのですが、「
じゃらん 」の口コミ投稿に対する宿の回答を見ると、来年2月から、部屋食を「御希望により実施」することになっているのだとか。
雄大な海を、あるいは熱海の夜景をみながら食事ができたら、とてもスバラシイはず。ぜひとも実施していただきたいです。
この宿、共同の浴室がとても残念なのと、建物の小ささからか、バリアフリー方面の整備がかなり遅れているように見受けられるのは気になりましたが、従業員の方の対応は、マニュアル的ではなく、訪れた人のことをすごく考えているふうに見え、たいへん心地よく過ごすことができます。
真鶴って観光スポット的なところはあまりないのですが、それでもまた訪れたいと思わせるところでありました。
■ 和みの宿 たかうら
神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1180-2
http://www.manazuru.net/takaura/ そして、ここに載せた画像のほか、ちょこっとだけの観光も含め、フルサイズで「
フォト蔵 」にアップしてみました。
【 theme!! 赤いマフラー/槇原敬之 (2007) 】
posted by BONGO at 15:00|
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