旅館、「奈良田温泉 白根館」は、交通の便の悪い早川町の中でももっとも奥に位置する、奈良田温泉にあります。
この旅館では、13:00〜17:00の限られた時間ではありますが立ち寄り湯も受け付けてくれているので、訪ねてみました。
建物は、大きな岩を使った豪快な石垣と、白塗りの壁が印象的です。
フロントにいた若旦那らしき方に快く受け入れていただき、別棟にある浴室へ。
浴室は3箇所。たぶん内湯のみの総檜風呂と木造りの露天風呂、そして石造りの露天風呂付きの総檜風呂があります。
これらを男女入れ替えで利用するようになっており、今日の男湯は、石造りの露天風呂付きの総檜風呂でした。
脱衣場は、深い茶系の木を用いた情緒ある佇まい。内湯と露天風呂は、ここを経由して行き来します。
まずは内湯へ入りますと、扉を開けたとたんに強い硫黄の香り。いきなり温泉らしさを感じさせてくれます。
床、壁の低いところは石張りになっていて、それ以外は浴槽はもちろん、天井までもが檜づくりでたいへんに趣があり、うれしくなるような雰囲気。
浴槽は2つ。湯口の近くにある小さめなものと、そのお湯が流れ込む格好の、ぬるめのものがあります。
露天風呂には小さめな岩風呂があります。
浴槽自体はオーソドックスにも見えますが、年季の入った木の屋根がかけられ、味のある風景を演出しています。
雰囲気はよさげなのに清掃用具がチラチラ見えていたりなんてところもよくありますが、ここではそれもなく、文句のつけようがありません。言うことナシです。
お湯は、無色ながら湯の華となにやら繊維状に見えるものが舞い、また強い硫黄臭と強いぬめりのある、すごく温泉らしいもの。
掛け流しになっていて、飲んでみると塩味です。硫黄臭とも相まって、まるでゆでたまごに塩をつけて食べているかのような、おいしいと言ったらアレだけれど、よい飲み心地です。
また源泉が50度弱と熱めなため、冬季は非加熱で提供され、それ以外の季節は熱交換により温度を下げているのだとか。
ものすごくスバラシイ泉質と湯づかいです。いちど入ったら出たくなくなるお風呂です。
決して高級な宿ではないけれど、設備もお湯も、最高級の満足感を得られるところでありました。
早川町では確実に、いちばんよいかと。山梨県内でもトップクラスでしょう。
こんどは機会をつくってでも、ぜひ宿泊してみたいと思わせる宿でした。

■ 奈良田温泉 白根館
★★★★★ 山梨県南巨摩郡早川町奈良田344
http://www.salps.net/user/shiranekan/【 theme!! TIME WAVE ZERO/Nathalie Wise (2003) 】


posted by BONGO at 13:25|
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