場所もすごくて、国道411号につながる路地沿いにはあるのですが、その道は普通車1台がやっと通れるほどの幅しかなく、また国道との接続部は歩道が切れてなくてその先に道があることがたいへんにわかりにくくなっております。ぼくもカーナビでおおまかな場所は把握していたにもかかわらず、1回は通り過ぎてしまいました。
そしてもう1つすごいところがあって、この銭湯は食堂もやっており、その奥が浴室になっているのです。
なのでお風呂だけ入るのは気が引けたのですが、井を決して中に入ったところで入浴料を支払い、お風呂へと向かいました。
有料の洗濯機、乾燥機、そしてなぜか鉄アレイやバーベルも置かれる雑然とした脱衣場を抜た先の浴室は狭く、奥に1つの浴槽を3つに区切ったかたちで、ふつうの浴槽、電気風呂、水風呂があります。
その中でいちばん大きいのが電気風呂となっており、そのほかの浴槽ではゆったりと入るには2、3人が限度かと。
ところでふっと壁に目をやれば、見事な富士山が描かれています。
富士山といえば銭湯では定番にも思われますが、ぼくがいくつか訪れた甲府の銭湯では、本場であるにもかかわらず、お目にかかったことがなかったのです。ちょっと驚きました。
さて洗い場は、固定シャワーつき。そしてなんと、シャンプーとボディソープが置いてあります。
シャンプーが薄められていてえらく泡立ちが悪かったのはおいておいて、銭湯でこれらが装備されているのは初めてかもしれないです。
そういえば浴室の入口には無料で使えるタオルがそっと置かれていたりとかもして、ご主人の細やかな心配りを見た気がしました。
お湯は無色かつ循環され、薬品臭もやや気になるところであり、強めのキシミを感じる以外は温泉らしさもなくまた湯づかいも良好とは言い難いですが、いろいろな意味で興味深い銭湯ではありました。
石和温泉で「石和温泉」に入る、銭湯だけど、ってのもおもしろいかと思われますので、うまく見つけられたなら立ち寄ってみてもよろしいかと。

↓ちなみに目印はココ。「小林公園前」交差点です。点滅してますが信号もあります。
ここのおじゃま棒とおじゃま棒の間を北に入っていくと、「石和温泉」があります。


■ 石和温泉 ★★★☆☆
山梨県笛吹市石和町市部1091-2