すみませんあまり聞いたことのないない名前だったのですが、訪れてみるととても大きな宿でびっくりでした。全110室、800名を収容できるのだとか。ちなみに経営は、東京の帽子屋さん であります。
フロントで立ち寄り湯の受付を済ませ、浴室は入口を入ってすぐ左のほうへずっと進んで行った先。手前と奥に浴室があり、男女入れ替え制でしょうか、男湯は奥のほうでした。
浴室は大きく、内湯に大浴槽が1つ。変わったつくりではないけれど、団体さんが来ても窮屈な思いをしなくてすみそうな広さがあります。
内装はベージュ系で明るく、よりひろびろ感があるように思えます。
大浴槽の奥から出入りする格好の露天風呂もあり、こちらは昨年の8月に新設されたらしく、さすがに新しげ。
足湯かと思うほど長細く、スペース的には苦心のあとが見えます。
基本的には石張りで素っ気ない形状ですが、腰掛けとして岩や木を配し、旅館らしい落ち着いた雰囲気は醸されています。
屋根もかけられ、周りは壁で覆われていて開放感はまったくないですが、立ち上がればその向こうにはよく手入れされた中庭を望むことができます。お湯に浸かりながら見られたらもっとよかったのですが、立地からしてそうもゆかないもようです。
お湯は、自家源泉。ホームページによれば「天然温泉100%掛け流しです。」とのことで期待していたのですが、内湯は完全に、循環式かと。脱衣場に掲示されている湯づかいに関する表示にも、その旨が記載されています。
露天はもしかしたら湯口からのお湯は源泉かもしれないと思わせるものでしたが、おそらく50度くらいに加温されていて、熱くてうっかり触れることもできませんでした。
また露天の浴槽の床には、もとは湯の華だったのでしょうか、浴槽内に置かれた岩の隙間とかに沈殿物が多く見られ、「四角い部屋を丸く掃く」的な清掃なんではとか思わざるをえません。さらにコケが生えているところさえあり、ちがっていたら申し訳ないのですが、ちょっと清潔感に欠けるようにも思われてしまいました。
そもそも「源泉掛け流し」と謳っておきながら実際には循環式な時点でどうかと思うところなのに、露天のあの状態はいかがなものかと。
改めたほうがよさそうな部分の多く見られるお風呂でありました。



■ ホテル新光 ★☆☆☆☆
山梨県笛吹市石和町八田97
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