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2008年09月24日

ホテル櫻井

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 日本でもっとも有名な温泉地のひとつ、群馬県の草津温泉。
 今回、宿泊した「ホテル櫻井」は、湯畑からはやや距離があるものの国道に面し、広大な駐車場と15階建ての建物は、そのまんまの表現ですが、巨大観光ホテル、といった風情。草津温泉の中でも最大規模の宿泊施設なのだとか。

 荷物をひとまず降ろすべく玄関先に車をつけようとしたら、いきなり駐車場に車を回すよう指示され、やむなく駐車場から荷物を抱えてえっちらほっちら歩き、ロビーでチェックイン。
 玄関手前で人が出てきて、お荷物お持ちしましょうか的な素振りを見せたけれど、ここまできたらけっこうです。

 そんなイマイチな第一印象のまま案内された部屋は、たしか11階。
 何を思ったか父がいつもより料金高めな部屋をとってしまっていたので、とんでもなく広い部屋です。
 16畳と6畳の和室、それに6畳の洋間。3部屋もあります。贅沢きわまりなくて落ち着かないというかなんというか、6畳の和室はまったく使わなかったというか。
 ぼくとしては、1間でよいから、同じくらいの料金設定もある露天風呂つきの部屋のほうがよかったかなぁ。

 と、部屋としては落ち着かないのだけれど、窓からの眺めは、草津温泉の中でも高い位置にある客室ですから、草津の街や遠くの山々とかも見渡せまして、それはもうすばらしいものでありました。

 さて、部屋でお茶などを軽くいただいたあとは、草津に来たらばはずせない、湯畑近辺の散策など。
 先述のとおりホテルから離れてはいますが、そのかわり宿のマイクロバスで、無料で送迎してくれるのです。

 湯畑散策はたぶん2回目なのだけれど、ほんとにここはよく整備され、草津の堂々としたシンボルになっていますね。
 平日にもかかわらず多くの人々が訪れ、活気に満ち満ちておりました。

 宿に戻りまして、夕食前にひと風呂。
 浴室は、1階。巨大観光ホテルらしく、巨大です。
 内湯は収容人数優先かとも思われるシンプルなもので、ひたすら長細い浴室の壁際に相当な数の洗い場がならび、浴槽はひたすら長細いものがどでんと1つ。
 露天風呂は、あとからつくられたのでしょうか、内湯の規模からすると小さめ。オーソドックスな岩風呂となっておりました。

 お湯は、内湯に万代鉱と西の河原源泉の混合泉、露天に、わたの湯源泉をどちらも掛け流しで使用。
 内湯のほうはほぼ無色で、掛け流しとは思えない湯量が投入されておりますが浴槽の広さゆえ鮮度を感じるものではなく、ちょっと浸かってみただけだとそんなに浴感はないですが、露天は白濁+硫黄臭の、絵に描いたような温泉。気持ちよすぎてつい長居してしまいました。

 しかしながらここのお風呂、内湯は石張りで宿らしい高級感はありますが、ぼくがお風呂に入って最初に思いついた言葉をそのまま言えば、「お風呂に入らされている感じ」でした。ただただ大きいだけのシンプルなつくりで、積極的にお風呂を楽しめず、雰囲気としてはあまりよろしくなく感じました。お湯はすばらしかったんですけれども。

 食事は、夕食、朝食とも広間で。たぶんぜんぶイス席でした。
 夕食はハーフバイキング。メインの品々がテーブルに並び、その他モロモロの品々をバイキング形式でいただきます。
 バイキングのコーナーでは板前さんがその場で調理をしてくれており、アツアツの料理が食べられるのはなかなかよさげ。ですが、とりあえずメインの料理の皿があいても下げてゆかないのはどんなもんかと。バイキングでとってきた料理が置けないんですが。そんなに宿泊客がいたわけではないので、もうちょっと気を配っていただいてもよいのでは、とか。
 そして朝食はフルバイキング。夕食と同様、板前さんがその場で調理してくれまして、基本的においしいです。
 が、わりとメニューが平凡で、楽しみに欠けるのは残念。ちなみにいちばんおいしかったのは、イカの塩辛でした。
 なにはともあれ、バイキングでなくてもよいので、部屋か個室で食事できるほうが落ち着けてよいです。

 んー、この宿、どうなんでしょう。
 団体旅行でそれなりのプランで利用すれば満足も得られましょうが、個人で泊まるには、ぼくとしてはオススメいたしません。
 父はこの手の大きな観光ホテルが好きなようなので、好みの違いはもちろんあるとは思うのですが。

ホテル櫻井 部屋からの眺め(1) 部屋からの眺め(2)
湯畑(1) 湯畑(2) 夕食
夕食バイキング 朝食バイキング

 
ホテル櫻井
【じゃらん】温泉旅館・ホテル1700軒が予約OK!日帰り温泉、クチコミ情報付

■ ホテル櫻井
  群馬県吾妻郡草津町465-4
  http://hotel-sakurai.co.jp/




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2008年09月23日

渋ホテル

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 湯田中温泉、渋温泉をはじめとする9つの温泉街からなる湯田中渋温泉郷は、1300年前の開湯とも言われる、歴史ある温泉地。
 当然にいくつも建ち並ぶ宿泊施設の中から、今回は渋温泉にある「渋ホテル」へ宿泊しました。

 由緒ある温泉地ゆえ、周りには木造の歴史を感じさせる宿も見られますが、この宿は1995年にリニューアルオープンしたという、近隣の宿泊施設と比べると、まだ新しげな外観。
 あまりにストレートな名称も観光ホテルっぽくありますが(でも1936年からこの名前らしいです)、5階建てながら客室数は22室とそんなに大きくない宿で、女将や大女将もしっかりとした存在感をもって接客にあたられており、日本旅館としてのやさしげな雰囲気をじゅうぶんに感じることができます。

 通された部屋は5階。宿の前に流れる夜間瀬川を見下ろせ、景観はバッチリです。
 部屋はどこもかしこも感心してしまうほどに清掃が行き届いており、決して新しさを感じさせる部屋ではないけれど、とても気持ちよく、居心地のよい空間となっていて、たいへんにくつろげます。

 くつろいでばかりもいられないので、温泉街をちょっと散策したあと、お風呂へ。
 渋温泉といえば外湯めぐりで有名ですが、それはまたあとで。まずは宿で温泉をいただきます。

 お風呂はエレベータで1階まで降り、フロントを挟んだ反対側。
 宿の大きさなりのどちらかといえばこぢんまりとしたもので、内湯と露天に1つずつ、中くらいの浴槽があります。
 内湯は浴槽と床、洗い場近辺を石張り、壁と天井を木張りとした、重厚さとあたたかさを兼ね備えたもの。
 宿のお風呂らしく、狭いながらも上質さを感じさせます。木張りの部分はだいぶ傷みが出てきてしまっていたけれど、そうしょっちゅう張り替えるわけにもいかないでしょうから、そのへんは仕方ないのかな。
 露天は、岩風呂風、にしたかったのかな。でも岩風呂にはなりきれていない中途半端な印象。
 浴室そのものが狭いのでアレですが、その浴室の規模からすれば露天は大きめで、ぼくが入っているときは他のお客さんがいなかった、ってのもありますが、それなりの開放感の中で、お湯をいただくことができました。
 なお、宿の1階にあるお風呂ですから、周りは目隠しとかで覆われ、景観はまったく望めません。
 そのへんは宿のホームページでも「広さや眺めをお望みの方にはご満足いただけないと思います。」と、告知されているところ。ぼくは、広さについてはあまり気になりませんでしたが。

 さて、宿のホームページでは、お風呂の大きさや立地については自信なさげでありますが、一方で「お湯の質だけが自慢です」とも。
 そのお湯は、自慢げに語られているとおり、非加熱掛け流し(湯温調節のため、不本意ながら加水することはあるそうです)。
 やや白く濁ったお湯は、露天の湯口付近では確かな金気臭を感じる鮮度の高いもので、夜、外湯めぐりで訪れた「大湯」のお湯と比べると温泉ぽさは希薄ではありましたが、それゆえにデリケートでもありそうな、さっぱりとしたよいお湯。気持ちよく浸かることができました。

 ちなみに、空いているときはいつでも無料で利用できる貸切家族風呂もありますが、こちらは風情も何もなく、家庭のお風呂のような気配でした。
 ちょうど誰も利用していなかったのでこちらにも入ってやろうと思ってはみたものの、やめました。
 でも、その名のとおり、ご家族で温泉を貸切で使いたい方にはよいかな。ぜんぜん宿のお風呂に入ってるようではない感じがするんですが。

 食事は、夕食、朝食とも、2階の食事処で。
 とはいっても広間とかではなく、完全な個室です(混雑時には広間とかでの食事になることもあるらしいです)。
 メニューとしてはそんなにびっくりするようなものはなかったですが、出していただいた品々は地の産物を使用したというものが多く、また料理の出てくるタイミングも早すぎず遅すぎずで、たいへんおいしくいただけ、そして心地よい時間を過ごすことができました。

 決して派手ではないですが、宿のスタッフの方の、押しつけがましくない気配りがそこかしこに見え隠れしまして、たいへんに居心地のよい宿でした。
 
 翌朝、ホテルを発つ前に、ロビー脇の喫茶スペースでアイスコーヒーをいただきました。
 ここがちょうど昔の小学校の教室のようになっておりまして、これが違和感がかなりあるかと思いきやそんなでもなく、なかなかに興味深げな空間となっておるのです。
 なんでも有名な童謡の作詞家、作曲家の方で長野出身の方がいらっしゃるのだとかで、それにちなんでこのスペースを設けたらしいのですが、今では当時の机、椅子を初め数々の昔なつかしい品々が寄贈されておりました。
 宿泊されたなら、見ておきたいところかと。

渋ホテル 部屋からの眺め 温泉街散策
内湯 露天風呂 貸切家族風呂
夕食(1) 夕食(2) 夕食(3)
夕食(4) 夕食(5) 夕食(6)
夕食(7) 夕食(8) 朝食
昔の小学校の教室のような(1) 昔の小学校の教室のような(2) 昔の小学校の教室のような(3)

 
渋ホテル
【じゃらん】温泉旅館・ホテル1700軒が予約OK!日帰り温泉、クチコミ情報付

■ 渋ホテル
  長野県下高井郡山ノ内町大字平穏2173
  http://www.shibuhotel.com/




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2008年01月19日

ホテル ルートイン 熊本大津駅前

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 様々なスタイルで全国に展開するホテルチェーン、「ルートインホテルズ」。
 その中から今回、熊本県大津町にある「ホテル ルートイン 熊本大津駅前」に宿泊しました。

 このホテルは、いわゆるビジネスホテルでありますが、シングルで1泊6,500円弱と激安ではない価格設定。
 それだけに、というべきか、宿泊したツインの部屋はひろびろとしており、天井には肌色系のシーリングライトが設置されていて、ほどよい明るさも確保されておりました。
 ベッドもゆったりとしたサイズ、まだ新しいのか内装もたいへんにキレイで、なんの不満もなく快適な時間を過ごすことができます。

 ユニットバスは若干、狭めではありますが、問題はまったくナシ、であります。
 というのもこのホテルには、大浴場があるのです。しかも、温泉です。

 でもまあビジネスホテルのお風呂なので・・・と期待はぜんぜんしていなかったのだけれど、なんと、掛け流しでした。
 泉温が低いので加温は熱いほどにされていますが、湯口ではかなりの金気臭、そしてやや茶色っぽいにごり湯はとても温泉らしく、気持ちよくお湯に浸かることができます。

 浴室はシンプルでまたあまり広くなく、新設された露天風呂も、浴槽が岩風呂風になっているなど雰囲気づくりはなされているものの、浴室が1階にありますから当然に周りは壁などで覆われ、開放感はないです。
 でもビジネスホテルとしてはじゅうぶんであり、スバラシイお湯も考慮すれば、大満足の部類にはいるかと。

 探せば近辺でもっと安い宿もありましょうが、部屋もお風呂も満足度が高く、宿泊料以上に居心地のよいホテルでありました。

 ちなみにネット予約をするとバイキング形式の朝食(オプションにすると500円。宿泊者以外は1,000円)がつくのですが、これは種類も少なく、決してマズイわけではないけれど、オマケ程度と考えた方がよさそうな内容でありました。

※ホテルの画像、撮り忘れました・・・。

 
ホテルルートイン 熊本大津駅前

■ ホテル ルートイン 熊本大津駅前
  熊本県菊池郡大津町室214-9
  http://route-inn.co.jp/ (ルートインホテルズ ホームページ)
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2008年01月18日

阿蘇鶴温泉ロッジ村

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 熊本県小国町にある「阿蘇鶴温泉ロッジ村」。
 高台にあるこの施設は、2、3棟の建物に13室を構える、長屋的ロッジ。
 7畳と9畳、2つのタイプがり、7畳の部屋を利用しました。

 部屋はまだ新しく、木の質感を生かした佇まいがたいへんよさげですが、つくりとしては実にシンプル。
 畳敷きの部屋にはコタツと座布団が置かれているくらいのもんです。
 押入は布団用であり、衣類は床の間に掛けるところがあるので、雑然としてしまいますが、そこへ。
 申し訳程度の大きさしかない洗面台には、照明がなかったりも。
 シャンプー、ボディソープ以外のアメニティ類も一切なく、自分で用意する必要があります。

 また、部屋での調理は禁止で、電気ポットはかろうじてあるけれど電子レンジはないので、食事は実質、外で済ませてくるか、管理棟っていうのかな、そこに併設しているレストランでいただくかするしかありません(レストランではバーベキューやすきやきもできるみたいですが)。
 と、省けるものはすべて省いたような格好でありますが、それもそのはず。このロッジ、なんと4名であれば、3,150円/人から宿泊できるのです。

 かといって、ただただ安いだけのところかといえばそうでもなく、コタツの上にはお茶、コーヒーと、朝食用のパンがそっと置いてあり、心配りもさりげなく見え、なにげに居心地はよいのです。

 そしてそして、ものすごく特筆しておかなければならないのが、お風呂。
 なんと全室に、専用の露天風呂を完備!
 ベランダの部分を利用しているので風情とかはないですが、3、4人で入れるほどに浴槽は大きく、しかも、お湯は温泉。しかも、非加熱掛け流しです!
 泉温55度のお湯を外気で冷ます方法をとっており、湯量は各自で調節できるので、真冬でもぬるくなりすぎることなく、温泉が楽しめます。
 ただ洗い場も表にありますので、体や頭を洗うのは、ものすごく寒い今の時期にあっては、だいぶキツかったですが。
 なので、アレな場合は、このへんは温泉がいっぱいありますのでそのあたりはほかのところで済ませ、ここではただただ専用の露天風呂を楽しむ、ってのもよいかもしれません。

 お湯は無色かつ無臭で温泉らしさはそんなにないけれど、部屋に温泉の露天風呂がついているってだけでゼイタクであり、誰を気にすることなく思いっきりお風呂を楽しめるのは、たいへん心地よいです。
 なおこの露天風呂はその位置から、部屋のカーテンを開けると、いやがおうでもお風呂が丸見えになります。
 ここへ宿泊される際は、信頼できる人と一緒、でなければなりません。

 この施設、まあ安いから、と納得せざるをえない部分がないではないですが、それを容易に上回るだけの魅力を備えています。
 なんせ価格がお手ごろなので、ぜひお試しいただきたいかと。
 うちの近くにもこんな施設、ほしいです。

 ちなみにココ、宿泊優先なので要問い合わせではありますが、時間貸しで家族風呂としても利用できます。
 50分までで1,500円、100分までで2,400円。
 宿泊の料金が安いだけに割高にも感じられるけれど、お試しであれば時間貸しで利用してみるのも、よいかもです。

阿蘇鶴温泉ロッジ村 宿泊棟 露天風呂

 
阿蘇鶴温泉ロッジ村

■ 阿蘇鶴温泉ロッジ村
  熊本県阿蘇郡小国町西里2053-64
  http://www12.ocn.ne.jp/~asozuru/
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2007年12月15日

和みの宿 たかうら

 高校時代の友人6人で、旅行に行ってきました。
 旅行といってもほとんど観光をするわけでもなく、宿に泊まってわいわいがやがやと過ごすだけなのですが。

 今回、選んだ、いや友人が選んでくれた宿は、神奈川県真鶴町の旅館、「和みの宿 たかうら」。

 真鶴半島の西側、高浦海岸の崖っぷちにある3階建てのこの宿は、9部屋のみで収容人数も併せて30人という、小さな旅館です。
 もっとも大きくても4人部屋なので、ぼくらは3人部屋を2つ利用させてもらいました。

 案内された部屋は純和室で、豪華ではないけれど、落ち着きのある佇まい。
 建物自体はよくみると古いのですが、とても清掃が行き届いていて、新しささえ感じるほど。
 また海に面した部屋でありまして、崖っぷちに建つ宿だけあり眺めは素晴らしく、眼前には海が広がっていてその向こうには熱海の街を見ることができ、夜になるとその夜景も楽しめるという、びっくりするほど絶好のロケーションであります。
 さらには、部屋風呂の海に面したほうが全面ガラス張りになっており、その眺めをお湯に浸かりながら楽しむことさえでき、お風呂のつくりも、浴槽が重厚な石張り、床には肌触りのよい木のすのこが敷かれ、たいへんによい雰囲気です。

 一方で、共同の浴室はとても狭く、大きめのほうはやはり海の見えるほうが全面ガラス張りで眺めはすこぶるよいものの、5人も入ればきゅうくつさを感じざるを得ないサイズであり、さらに小さいほうの浴室は、海に面しているのにガラスになっている部分が少なく、立ち上がらないとその眺めにありつけない、という残念なもの。
 しかも、大きめの浴室が黒いタイル張りで素っ気ない部類でありながらもそれなりの質感はあるのに対し、小さなほうはもう、何の変哲もない白い浴槽が、少し大きめの家庭用風呂かと言わんばかりの悲しげな佇まいを見せ、どうにも旅館とは思えないほどのショボいつくり。
 どうもわりと近年にリフォームされているように見えたのですが、これはないです。
 そのぶん部屋風呂がスバラシイので、問題もないといえば、ないのですが。

 さて夕食は、魚がおいしいトコロとして有名な真鶴ですので、もちろん魚介が中心。
 味付けも上品で、そんな中にあって終盤に出された海老と茄子のごま揚げがちょっとしつこかったのはアレでしたが、総じて見ればたいへん美味しくいただくことができました。
 最後に出てきた舞茸ご飯は茶碗2杯分はあろうかと思われるボリュームで、食べきれないんではとも思えたのですが、たいへんによく舞茸の味がでていて、ついついたいらげてしまいました。
 なおメインのひとつである刺身の舟盛りは地でとれた魚で、日によって内容が異なるのだとか。
 でもそれぞれに魚の名前が明記されていて、とても親切でありました。

 朝食は焼き魚をメインとした、正しい旅館の朝ご飯的な内容。
 大きな宿だとバイキングにしてしまいがちですが、やはり銘々に用意されたものを食べるほうが、落ち着きます。
 びっくりするような品はなかったですけれど、正しくおいしくいただきました。

 なお夕食、朝食とも広間でいただく格好で、小さな宿だし部屋食ならなぁ、でもエレベータとかがないので無理なのかなぁ、と思っていたのですが、「 じゃらん 」の口コミ投稿に対する宿の回答を見ると、来年2月から、部屋食を「御希望により実施」することになっているのだとか。
 雄大な海を、あるいは熱海の夜景をみながら食事ができたら、とてもスバラシイはず。ぜひとも実施していただきたいです。

 この宿、共同の浴室がとても残念なのと、建物の小ささからか、バリアフリー方面の整備がかなり遅れているように見受けられるのは気になりましたが、従業員の方の対応は、マニュアル的ではなく、訪れた人のことをすごく考えているふうに見え、たいへん心地よく過ごすことができます。
 真鶴って観光スポット的なところはあまりないのですが、それでもまた訪れたいと思わせるところでありました。

和みの宿 たかうら 部屋からの眺め 海が見える部屋風呂

共同の浴室(小さいほう)*大きいほうは撮り損ねました 夕食(1) 夕食(2)

夕食(3) 夕食(4) 夕食(5)

夕食(6) 部屋から望む夜景 朝食

 

■ 和みの宿 たかうら
  神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1180-2
  http://www.manazuru.net/takaura/

 そして、ここに載せた画像のほか、ちょこっとだけの観光も含め、フルサイズで「 フォト蔵 」にアップしてみました。



【 theme!! 赤いマフラー/槇原敬之 (2007) 】
赤いマフラー


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2007年09月06日

蔵王国際ホテル

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 山形蔵王にある「蔵王国際ホテル」。
 巨大な観光ホテルかを思わせるものものしい名前ではありますが、そんなに大規模ではなかったです。

 建物はフロントのある3階建ての中央館、それにつづく4階建ての東館、道路を横断する渡り廊下の先にある6階建ての南館の3つからなります。
 ちょっと道に迷いやすいかもという欠点はあるものの変化に富んだ館内で、また内装などはシンプルかつ明るくまとめられており、良好な印象。

 用意していただいた部屋は、南館6階の和室。
 部屋そのものは10畳ながら、廊下、洗面所などの面積も大きくとられ、ひろびろとした印象です。
 窓の外には、すぐ近くにスキー場が見え、冬場はとてもキレイそう。
 また旅館ではまだ多くはないであろう、32型くらいの液晶テレビが置かれているのも、イイです。
 予約をとった父いわく、「少し部屋のランクを上げた」とのことだけれど、それ以上のぜいたくさを味わえるかと。

 食事は、夕食、朝食とも会場で。
 夕食は、オーソドックスな和食のコースですが、その中のあちこちに山形牛が用いられ、なかなかのものでありました。
 朝食はバイキングで、こちらも基本的にはオーソドックスな内容でありましたが手づくり感があり、また山形の名産品も織り交ぜるなど、満足のいくものでありました。

 さて、このホテルで特筆すべきは、お風呂。
 「八右衛門の湯」の湯と名づけられたここのお風呂はまだできて2年足らずとのことで、かなり新しげ。
 浴室のかなり手前から木のぬくもりある廊下が続いており、脱衣場も、内湯もほとんどが木でできていて、また浴室の入口付近には足湯があったりもして、とてもよい雰囲気です。
 2つある浴室でそれぞれつくりの異なる露天風呂は岩風呂になっていて、どちらも景観はさほどよろしくはないもののそれなりに広くて閉塞感とかはなく、気持ちよくお湯に浸かれます。

 お湯は、7つほどの源泉からなる混合泉だけれど、加熱、加水なしの掛け流しで使われています。
 白濁したお湯で強い硫黄臭があり、多くの人が「温泉」と聞いて真っ先に思い浮かべるのではと思われる、実に温泉らしい温泉です。
 お湯も浴室の佇まいもたいへんすばらしく、出たくなくなるお風呂でありました。

 ちなみに、こことは別に「健康の湯」という浴室があるのですが、浴槽の数こそ多いけれど、こちらはふつうの大浴場。
 温泉が使われているでもなく、この浴室って必要なんだろうか、とか考えてしまいました。

 このホテルは全体的によい雰囲気づくりに気を配られているように見え、スナックがロビーのすぐ脇にあり、夜などはけっこうやかましかったのは気になりましたが、それ以外はたいへん気持ちよく過ごせるところであり、宿泊してよかったと思うことができました。

蔵王国際ホテル 八右衛門の湯(内湯) 八右衛門の湯(露天風呂)
八右衛門の湯(脱衣場) 八右衛門の湯(足湯) 健康の湯
夕食(1) 夕食(2) 夕食(3)
夕食(4) 夕食(5) 夕食(6)
夕食(7) 夕食(8) 夕食(9)
朝食

 

■ 蔵王国際ホテル
  山形県山形市蔵王温泉933
  http://www.zao-kokusaihotel.jp/


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2007年09月05日

宮城蔵王ロイヤルホテル

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 宮城県蔵王町、遠刈田温泉にある「宮城蔵王ロイヤルホテル」。
 北は北海道から南は沖縄まで、数多くのホテルを持つ、「ダイワロイヤルホテルズ」のひとつであります。
 いちおう「遠刈田温泉」に含められてはいるけれどその中心からは2kmほど離れたところにある、地上12階建ての大規模なこの施設は、いくつものレストランやバーを備える、イカニモなリゾートホテル。

 スタッフの対応も懇切丁寧な旅館やあるいは観光ホテルのそれとは異なり、あっさりとしたもので、あまりベタベタされるよりよいかなと思うところもあるけれど、冷たい印象も。
 とりあえず、チェックイン後にルームキーだけ渡されて、荷物を部屋に運んでくれないのはどんなもんかと。
 いや運んでくれなくてもいいんですが、せめて台車を貸してくれるとかがあってもよいのでは、とか。けっこう重かったんですけど。

 部屋は、和室を選択。
 ホテル自体は新しいものではなさそうながら、部屋はキレイにまとまっているしひととおりの装備もそろっているのだけれど、特筆すべきものはなにもないかと。
 景色は晴れていれば良さそうにも感じましたが、あいにく雨が降ったり止んだりする天気で、そのへんは確認できず。

 お風呂は、大規模な宿泊施設にありがちな、面積こそ大きく洗い場の数も多く確保されてはいるものの、とくにこだわりの感じられない、シンプルなもの。
 内湯に大きな浴槽がひとつと、中庭的な露天に岩風呂がひとつ。
 温泉を使用しているとのことですが、循環、加水されてその特徴をまったく失っており、温泉らしさは全く感じられなかったです。
 いちおう1,000円で日帰り入浴も受け付けていますが、浴室は清潔に保たれているしシャンプー、ボディソープ類もふつうのもののほかに炭や馬油のものが置かれていてホテル的な高級感はまあ感じられるとはいえ、すぐそばに温泉街のある立地にあって、お風呂だけここで浸かる人がどのくらいいるんだろうか、とか。

 食事は夕食、朝食とも会場で。
 夕食は和食のコース。
 内容はオーソドックス。味も可もなく不可もなく。
 ただしボリュームは満点で、女性や年配の方などは、ほぼ確実に食べきれないであろう量がありました。

 このホテル、規模もかなり大きく、また実に無難なまとまりを見せているので、団体での旅行であれば大きな不満も出なさそうに思えるのですが、個人で利用するには、まったくおもしろみに欠けると感じました。

宮城蔵王ロイヤルホテル 部屋 部屋からの眺め
夕食(1) 夕食(2) 夕食(3)
夕食(4) 夕食(5) 夕食(6)
夕食(7) 夕食(8) 夕食(9)
朝食

 

■ 宮城蔵王ロイヤルホテル
  宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字鬼石原1-1
  http://www.daiwaresort.co.jp/zaou/


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2007年07月21日

ホテル 昭和

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 昭和町にある「ホテル 昭和」。
 中央道の甲府昭和ICから1分足らず、甲府市との境付近にあるビジネスホテルです。

 ぼくは甲府在住ですから、本来ならばここに宿泊することはないわけなのですが、ちょっと理由があり、友人が来県した折りに便乗して泊まってしまいました。

 さてこのホテル、だいぶ年季が入っているはずなのですが、外装をやり直したりしているのか、そんなに古さは感じさせません。
 部屋も、設備的にはオートロックでなかったり、エアコンもオートでなかったり、電話がダイヤル式だったり、ベッドのサイドテーブルに装備されがちな目覚まし、照明のスイッチあたりがなく、そのかわりふつうの目覚まし時計が置かれたり照明のスイッチは壁にあったりと、最近のビジネスホテルとは違った、古びた佇まいは隠せないわけですが、日々の清掃などがていねいに行われているからか清潔感があり、たいへんに過ごしやすい空間でありました。
 まったく不満を感じるところはなかったです。
 中でも、やたらと暗い照明であることがおおいビジネスホテルにあってここはふつうの蛍光灯が備えられていて明るく、気に入りました。
 エアコンがオートでないぶん、今の時期は冷気が鋭く寒がりな方にはどうかなとも思われたけれど、ぼくは暑がりなので、むしろありがたかったです。

 そして、ぼくがここに泊まりたかった理由。それはここの大浴場。
 別棟にある「カアナパリ」と名づけられたここのお風呂は、温泉なのです。
 しかも、立ち寄り湯不可。しかも、非加熱掛け流し。

 ネットなどではかなり上質、と評判のここのお湯、ドキドキしながら浴室に入り浴槽を眺めますと、猛烈な勢いで注がれる温泉により浴槽内はかなりの鮮度であるもよう。
 細かい気泡がにごり湯かと思わせるほどに舞い、湯口付近のみならず、浴槽中で金気臭を感じます。
 もちろん体をお湯に沈めますとまたたくまに体中に泡がつきまくります。
 湯温も、浴槽内で39度弱でしょうか、ぬるめでいつまでも入っていられます。というか、いったん入るともう出たくなくなるステキなお湯でありました。
 想像していた以上に、上質です。

 浴室自体はだいぶ古びており、大きな非加熱掛け流しの浴槽と、ちいさな加温浴槽があるくらいなのでいすが、温泉好きなら機会をつくってでも浸かってみていただきたいお湯でありました。

 ちなみに浴室が1つしかなく、宿泊する男女の比率で、それぞれの入浴可能な時間が変わってくるようです。
 だからたぶん、立ち寄り湯不可なのでしょう。

 スタッフの方の対応も自然でありつつ心地よいもので、ホテルとしてもオススメしたいと思われました。

ホテル 昭和 浴室棟「カアナパリ」

 



■ ホテル 昭和
  山梨県中巨摩郡昭和町西条3682-1
【 theme!! KISSしてロンリネス/南野陽子 (1990) 】
GOLDEN☆BEST/南野陽子 ナンノ・シングルス3+マイ・フェイバリット


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2007年05月11日

ホテル サン・ロイヤル宇都宮

 宇都宮市にあるビジネスホテル、「ホテル サン・ロイヤル宇都宮」。
 駅からは徒歩7、8分ほどとやや離れますが、駐車場が無料かつ70台分の駐車スペースがあるというので、ここに決めました。駅周辺のホテルは、有料のところが多いのです。もちろんほどほどの宿泊料金でもあります。
 駅からの距離にとらわれなければほかにも選択肢はあったわけですが、今日は駅周辺でお酒を飲むことになっていたので、このホテルの立地は、ぼくにとってベストバランスでありました。

 案内された7階のシングルルームは、えらく狭いです。
 ベッドにセミダブルを使用しているために狭く感じるわけなのだけれど、どうしても圧迫感はあります。
 一方でユニットバスは、安いホテルだとものすごく狭いところもよく見かけますが、ここはふつうの広さ。
 あとは、椅子が丸椅子で安っぽかったのを除けば、概ねオーソドックスなビジネスホテル、といった雰囲気でした。

 なお、フロントが24時間開いているのは、今回はいったん出かけてホテルへと戻るのが深夜になる予定だったので、とても助かりました。

 フロントの対応もよく、突出したところはないけれど、機会があればまた利用してもよいかな、と思わせるホテルではありました。

サン・ロイヤル宇都宮 シングルルーム ユニットバス

丸椅子はちょっと・・・ 7階からの眺め

 

■ ホテル サン・ロイヤル宇都宮
  栃木県宇都宮市南大通り4-7-8
  http://www.sun-royal.co.jp/ (ホテル サン・ロイヤルグループホームページ)
【 theme!! あなたに逢いたくて 〜Missing You〜/松田聖子 (1996) 】
あなたに逢いたくて 〜Missing You


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2006年11月03日

熱海温泉 KKRホテル熱海

 静岡県熱海市にある「熱海温泉 KKRホテル熱海」。
 KKRこと国家公務員共済組合連合会が経営する宿泊施設の中ではかなり新しいほうで、弓形の建物が特徴的。
 客室はすべて海に面し、広いベランダもあって素晴らしい眺めが楽しめます。

 チェックインを済ませると、館内着を選びます。
 男性は、浴衣または甚平。
 女性は、数種類の浴衣またはムームー。
 甚平とかムームーとか、やや健康ランドっぽくもありますが、動きやすいからかこちらを選択する人が多いようでした。

 宿泊した部屋は和洋室。
 部屋はまだ新しく、キレイです。
 新しい施設にもかかわらず、壁のクロスが要修繕と思われるほどにはがれてきているのは、気になりましたが。
 ちなみに、部屋に備え付けの浴室に浴槽はなく、シャワールームのみ
 たとえば赤ちゃんは部屋のお風呂に入れたい、と思われる方などは、注意が必要です。

 お風呂は最上階の7階。
 細長い浴室には、内湯に細長い大きな浴槽と、小さなバイブラバス。露天には小さめの浴槽が1つあります。
 もちろん海に面し、周りにこの浴室よりも高い建物はないので何に遮られることもなく、思いっきり海を眺めることができます。

 お湯は、内湯については循環されており、やや消毒臭もありますが、露天のそれは佇まいが内湯とはまったく異なり、消毒はされているようだけれど、もしかしたら掛け流しかもしれないです。
 露天のお湯はやや黄土色に濁り、においはほとんどないものの、舐めてみるとかなり塩辛い。
 浴槽が小さいので混み合う時間帯にはゆったりできなさそうですが、鮮度の高さを感じる、よいお湯でした。

 夕食は、宴会場で。
 和食と中華が選択可能。和食をいただきます。
 海のそばにある宿だけあって、ほとんどが海産物です。
 季節柄、松茸の土瓶蒸しも。
 ボリュームもたっぷりとあり、味付けも上品で、おいしくいただきました。

 朝食は、夕食と同じ会場にてバイキング。
 オーソドックスな和洋食でありました。

 また、フロントの奥からは庭園に出ることもでき、広くはないですがよく手入れされ、気分よく散策できましょう。

 このホテル、施設、サービス、あと宿泊料金も含めて、公共の宿っぽさを感じさせないところでありました。
 不満なく宿泊させていただきました。

KKRホテル熱海 客室(ほかに和室があります) 客室からの眺め

部屋に備え付けの浴室 夕食(1) 夕食(2)

夕食(3) 夕食(4) 夕食(5)

夕食(6) 朝食 庭園(1)

庭園(2) 庭園(3)

■ 熱海温泉 KKRホテル熱海
  静岡県熱海市春日町7-39
  http://www.kkratami.com/
【 theme!! ごはんができたよ/槇原敬之 (2005) 】
Listen To The Music 2(通常盤)
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2006年10月20日

井戸野荘

 千葉県旭市の旧飯岡町にある民宿、「井戸野荘」。
 海っぺりを走る県道の沿線にあり、夜でも大きめの看板に灯りがともっているので、迷うことなくたどり着けました。

 朝食付きのプランで利用。3,500円。2名以上での利用ならば3,000円になります。
 部屋は6畳のはずでしたが、大きめの部屋が空いていたとのことで8畳間に宿泊することができました。
 なお、バス、トイレは別となっています。

 部屋にお茶のほかにお菓子までも用意されており、民宿であるにもかかわらず、とてももてなされている印象。
 大きめのテレビには有料のゲーム機を装備。かなり古いもののようです。
 コイン投入口はガムテープでふさがれ、さすがにプレイすることはできないようでしたが。

 また、朝になると部屋の窓からは海を一望することができました。
 立地的にはたいへんすばらしいものがあります。
 ただし交通量の多めな県道沿いにあるため、夜遅くになっても車の音が聞こえるのは、気になる人には気になるところでありましょうか。

 建物自体はそれなりに古いと思われますが、リフォームを施したことがあるのか、おおむねきれいに保たれています。
 気になったのは部屋へと入る引き戸の立てつけが悪いのと、網戸に小さな穴がいくつか開いていたところくらい。
 網戸についてはまだ交換時期とまではいっていないようですが、虫が入ってきそうで窓が開けられず、この時期だからかエアコンは設置されていてもリモコンはなくつけることはできなかったので、タバコをすったり、お風呂上がりにちょっと涼みたいときは不便に感じるかもしれません。細かな補修をしていただいているとよかったです。

 装備はきわめて少なく、浴衣と歯ブラシがつくのみ。タオル類などは持参する必要があります。
 布団は、民宿ゆえに自分で敷きます。
 あまり日に当てられていない布団のようで、においが気になりました。
 また、敷き布団用のシーツのみクリーニングされたものが与えられ、枕カバーはもともと掛けられていたもの、掛け布団についてはカバーがついていなかったのはどうにもいただけず、宿泊料金のことを考えればまったく文句の言える立場ではないですが、寝心地は決してよいとはいえませんでした。

 お風呂はそれなりの大きさがあり、カランは5つくらい。ただしシャワーが付いているのはそのうち1つか2つ。
 浴槽は2つあり、カバーを外して入り、出るときに閉めます。
 片方はふつうのお湯が張られていますが、もう片方はカバーを外してびっくり。
 真っ黒な温泉です。透明度はほとんどありません。
 溜め湯で、どこかから温泉を運んできていると思われますが、ぬめりもかなりあり、おもしろいお湯でありました。
 ただ、入浴時間が16:00から22:30までなのがとても残念。ぜひ朝風呂も楽しみたいところです。
 このあたりでは「国民宿舎 飯岡荘」で良好な黒湯に浸かることができるらしいので、機会があればぜひそちらにも行ってみたくなりました。

 さて、この宿は素泊まりがなく、必ず朝食は付きます。
 しかも、素泊まりでも安いくらいの宿泊料にもかかわらず、アジのひらき、納豆、海苔、ゆで卵、などなど、下記画像のとおり、きちんとした内容です。
 ごはんは大きな電子ジャーに炊かれており、何杯でも食べられます。
 お得感たっぷりでありました。

 この宿は、問題がなくはないけれど、宿泊料金を考えればすべて納得できてしまうレベルであり、それどころかお風呂や食事など、賞賛すべき箇所のほうが多いですので、過大な期待を抱かなければ、満足できるのではないでしょうか。

 そして最後に、もっとも重要なこと。
 部屋に鍵がかかりません。
 鍵穴はあるのですが、鍵を渡されないのです。
 この宿へと泊まられる際には、注意が必要です。

井戸野荘 部屋 お茶のみならずお菓子も

有料ゲーム機つきテレビ 窓から一望できる海 浴衣

浴室(1) 浴室(2) 浴槽(1)

浴槽(2) 朝食(1) 朝食(2)

 

■ 井戸野荘
  千葉県旭市平松1883
【 theme!! 君といたいな/高野 寛 (1992) 】
th@nks
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2006年09月22日

宇都宮グランドホテル

 宇都宮の中心からははずれたところにある「宇都宮グランドホテル」。
 国道4号を走っていると、工業、商業施設の並ぶ周辺地域の中に、ちょっとした違和感さえ感じさせるほどに、大きな庭園と由緒正しそうなホテルの建物が見えます。それがこのホテル。
 高級そうなホテルに見えたのですが、ビジネスホテル的な部屋も用意されていました。
 「 じゃらん 」で予約し、素泊まり5,400円。なお駐車場は、無料。

 遠くから見るととても大きく見えたのですが、建物は4階建て。
 ロビーは高級感があり、ここがシティホテルであることを感じさせます。
 フロントの方の対応もきびきびとしており、気持ちのよいものでした。

 シングルタイプの部屋は、平米数は不明ですが平均的なビジネスホテルくらいかと。
 庭園を見渡せる向きではなかったものの、晴れていれば遠く北のほうに山々を見ることができます。

 各設備はかなり年季が入っており、とりわけ水まわりなどはもうじきレトロだとか評されそうなくらい。
 だいぶくたびれてきているものもあるけれど、どれも清潔感があり、居心地はよいです。
 なおベッドの枕元には折り鶴が置かれていたり。やはりビジネスホテルとは違います。
 満足のいく時間を過ごさせていただきました。

 翌朝、広い広い庭園を散策。
 よく手入れされた芝、樹木などが美しいです。贅沢なひとときを過ごせましょう。

 駅から離れているために鉄道を利用しての旅行だと不便ではありますが、そうでなければ駅周辺のビジネスホテルよりも安い価格で宿泊でき、格調高い空間を体感できますので、ぜひ宇都宮周辺で宿泊を予定される場合には、検討の対象としていただきたいホテルでありました。

宇都宮グランドホテル 客室 ユニットバス(1)

ユニットバス(2) ユニットバス(3) 枕元には折り鶴が

部屋の窓から見える山(1) 部屋の窓から見える山(2) 庭園(1) 

庭園(2) 庭園(3) 庭園(4)

■ 宇都宮グランドホテル
  栃木県宇都宮市西原町142
  http://www.utsunomiya-grandhotel.co.jp/
【 theme!! 同じ窓から見てた空/コブクロ (2005) 】
NAMELESS WORLD(初回限定盤)(DVD付)
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2006年09月16日

ファミリー旅館 梅岡

 長野市街にある「ファミリー旅館 梅岡」。
 素泊まりで利用しました。4,000円で駐車場無料。

 外観は、塗り替えたばかりなのか白い壁がキレイ。
 中にはいると古さを感じますが、ほどよく家庭的な雰囲気。
 宿の方の対応も親切すぎず素っ気なさすぎずで、よいです。
 受付時に、料金が安いのでつかないと思っていたタオルと歯ブラシの入った袋をいただきました。

 部屋は、6畳1間。バス、トイレ別。
 旅館にしては狭いですが、1人での利用ならばじゅうぶん。むしろ落ち着きます。
 20:00ごろの到着予定と伝えてあったからか、すでに布団が敷かれていました。
 洋服ダンスを開けると、浴衣と丹前。バスタオルがないくらいで、ひととおりのものは用意されています。
 ちなみに洋服ダンスがあるにもかかわらず、部屋の隅にはビニールひもが取り付けられ、そこにハンガーがかかっています。これがなくても2人分くらいの衣類ならば収納できそうな気がするのですが。

 お風呂はさすがに、温泉とかではないです。
 洗い場3つと小さな浴槽。タイル張りのありふれたもので、ぼくが以前、入っていた会社の寮を思い出しました。
 なお脱衣場には、長期滞在者向けでしょうか、雑然と洗濯機が置かれております。

 この旅館、長野駅から歩けなくもない距離にあり、またちょっと奥まったところではあるけれど「長野中央病院」という目印になるものも近くにあるので、まずまずの立地といえなくもなさそうです。
 価格もビジネスホテルよりお安いと思われ、駐車場もこのへんにあっては珍しく無料で利用できますので、ぼくは、洋室よりも和室のほうが好きってのもあり、じゅうぶん満足して宿泊することができました。

ファミリー旅館 梅岡 客室 ビニールひもにハンガーが

浴衣と丹前を装備 脱衣場には洗濯機が雑然と 浴室

■ ファミリー旅館 梅岡
  長野県長野市東鶴賀1549-3
【 theme!! 今日はこんな感じ/大江千里 (1989) 】
Sloppy JoeIII
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2006年09月08日

八勝閣みづのを

 岐阜県各務原市にある旅館「八勝閣みづのを」。
 犬山温泉のエリアにある旅館で唯一、愛知県犬山市とは木曽川を挟んで反対側、岐阜県にある旅館です。
 入口で靴を脱いで上がるこの旅館は、廊下やエレベータの中にまで畳が敷かれている、おもしろいつくり。それゆえにスリッパも用意されていません。素足で歩くと、とても気持ちよいです。

 部屋からは、木曽川の向こうに犬山城を一望できます。
 たぶん愛知県側から見るよりも、美しいのではとか思われるくらいの景観でありました。

 お風呂は地下1階。内湯と露天に浴槽が1つずつ。
 内湯は石と木のコントラストがキレイで、露天は木曽川に面し、目隠しはちょっとした樹木程度で開放感もあり、どちらもよさげな雰囲気。
 ただしお湯には特徴がなく、無色透明かつ無臭。循環もされているようです。
 湯口から出るお湯は、それが源泉なのかわからないけれど、ほんの少し。朝、入ったときは完全に止まっていました。
 お風呂のつくりがよいだけに、惜しいです。

 夕食は、部屋が空いていたからでしょうか、別の客室で。
 名古屋コーチンの鍋と飛騨牛の冷しゃぶをメインとする、県境の宿だけあってか、愛知の岐阜の折衷料理です。
 味付けも良好でありましたが、母は食器がスバラシイと絶賛。有田焼のものを使っているのだとか。

 朝食は、1階の食事処で、長良川を眺めながらいただきます。
 品数こそ少なめでしたが、おいしくいただきました。

八勝閣みづのを 畳を敷いた廊下 部屋からは犬山城が

内湯 露天風呂 夕食(1)

夕食(2) 夕食(3) 夕食(4)

夕食(5) 夕食(6) 夕食(7)

夕食(8) 夕食(9) 朝食

■ 八勝閣みづのを
  岐阜県各務原市鵜沼南町6-264
  http://www.mizunowo.yad.jp/
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2006年09月07日

岐阜グランドホテル

 岐阜城の近く、長良川沿いに建つ「岐阜グランドホテル」。
 規模は大きく、地上たしか12階建て、客室は150もあります。
 外観はシティホテルげでありながら従業員さんの対応をはじめとしてそこかしこに付かず離れずな雰囲気が感じられる、典型的な「観光ホテル」であります。

 10階の部屋だったのですが、長良川を間近に見渡せる、よさげなロケーション。
 部屋の設備も良好で、もともとは古いものらしくリフォームが施されたあとは見えますが、うまく処理されていてその古さをまったく感じることなく、快適に過ごせます。

 浴室は地下1階。
 内湯のみで露天はなく、3つに区切られた浴槽があるのみという、シンプルな構成。
 それぞれ大きいほうから白湯、「美の薬泉」と名づけられた薬草風呂、長良川温泉、となっています。

 温泉の浴槽は赤茶色に濁ったお湯が特徴的で、かなりの鉄臭さ。
 循環式でありますのでこの鉄臭さは湯の新鮮さからくるものではなく、もともとこのお湯が持っているものなのでしょう。なお加温、加水もされているとのこと。
 湧出量は毎分1,000リットルって驚くような数値であるにもかかわらずこの湯づかいなのは、自家源泉ではないのかな。
 それでも温泉ぽさはじゅうぶんで、気持ちよく浸かることができました。

 夕食は、和食、洋食、中華からの選択式。
 和食をいただくことにして、食事は浴室と同じ地下1階のレストランで。
 テーブル席だったのはやや落ち着かず残念だったけれど、9月の平日で空いていたからかほかのお客さんが目に入らないような配置にしてくれていたのは、ありがたく思いました。
 食事の内容はオーソドックスな会席料理。どれも上品で、おいしくいただきました。

 なお翌朝の朝食は、たしか12階の展望レストランで和洋のバイキング。
 特筆すべき品があるわけでもなく、普通な印象でありました。

岐阜グランドホテル 部屋から臨む長良川 浴室入口

夕食(1) 夕食(2) 夕食(3)

夕食(4) 夕食(5) 夕食(6)

夕食(7) 夕食(8) 夕食(9)

夕食(10) 朝食

■ 岐阜グランドホテル
  岐阜県岐阜市長良648
  http://www.gifugrandhotel.co.jp/
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2006年05月12日

食べる温泉宿 大漁

 静岡県松崎町は雲見温泉にある民宿、「食べる温泉宿 大漁」。
 温泉であるのはもちろん、民宿ながら露天風呂を備えた浴室があるとの理由から宿泊しました。
 料理自慢ぽかったので、当初は素泊まりを考えていたのだけれど、贅沢にも夕食に刺身の舟盛りが出る夕朝食つきのコースにしてみました。

 チェックインは予定していた16:00よりやや遅れて16:30前後。
 宿のご主人に名前を告げると、宿帳を書くでもなく部屋に案内されます。
 入口で何種類かある浴衣の中から好きなやつを選べるのですが、考える時間を与えないくらい素早くご主人は先に行ってしまいます。
 部屋は6畳1間、バス、トイレ、洗面所等はなし。
 建物自体が海に面しているとかではないので、当然に窓からも特段の風景は臨めません。

 民宿ゆえに宿の説明そのほかの言葉を交わすでもなく、夕食についての連絡事項をちょっと受けるくらいで、ご主人は部屋を出てゆきます。

食べる温泉宿 大漁 部屋

 一服してとりあえず手に取ったもっとも地味と思える浴衣に着替え、さっそく風呂へ。
 お風呂は24時間入浴可能。広さの異なる2箇所の浴室があり、男女入れ替え制。
 画像は広い方の浴室。狭い方は撮り漏らしました。

 浴槽は内湯と露天に1つずつ。露天の方がやや大きめ。
 お湯は源泉の温度が56度、4つの源泉からなる混合泉。無色透明で大きな特徴のないもの。

 内湯は黒い石張りで、狭いながらも落ち着いた佇まい。蛇口からはお湯が出ておらず、溜め湯になっている模様。
 露天は、岩風呂風のつくり。周りは柵で覆われていますが一部が取り外されていて、小さな川の流れを見られるようになっています。お湯に浸かりながらでも周りの木々は眺められるので、なかなかの開放感を感じつつくつろげます。
 こちらの湯口からはぬるめのお湯が流れ出て、舐めてみると少ししょっぱくてけっこう苦い。循環装置とかはなさそうなので、源泉の温度から考えると、加水された源泉かなとか。

 なお小さい浴室の露天では、湯口からは同様にぬるいお湯が出ており、それとは別にかなり熱いお湯がちょろちょろと出ているパイプがあり、これがもしかしたら源泉かもしれないです。
 やはり内湯と露天に1つずつある小さい浴室の浴槽は、どちらも見知らぬ2人が一緒に入ったらば距離感としてちょっと近すぎると思ってしまうであろうくらい小さなものですが、大きい浴室はそれなりにゆっくりとお湯に浸かれますので、民宿のお風呂であることを思えば、まあまあ、といったところでしょうか。

内湯 露天風呂

 食事は夕朝食ともに部屋出しで、落ち着いていただくことができます。
 ただし料理はすべて大きなトレーに入れて運ばれ、テーブルへは自分で並べ、食後は再び食器をトレーに戻し、部屋の外に出しておくことになっています。

 夕食は予想以上に豪華で、舟盛りはひとりでひとりで食べ尽くすには多すぎるくらいの量
 その他にも、焼き魚、揚げ魚、茶碗蒸し、そば、ところてんなんかが並び、ボリューム満点。
 味も申し分なく、とても満足できる内容でありました。

料理は自分で並べます 夕食

 朝食は、あじの開き、生卵、のり、冷や奴などの定番メニューが中心。
 しかし味噌汁には伊勢海老の頭が入っていたり、あるいは手作りっぽいイカの塩辛がついてきたりと海のそばならではの品も並びます。
 海老に実はついていないけれども味はじゅうぶん味噌汁に出ていて幸せなうまさ、塩辛もほどよく苦みがきいていて、量さえあればご飯3杯くらいいけそうです。

 さすが「食べる温泉宿」と名乗るだけのことはありました。

朝食

 ちなみに宿泊料はこのプランで8,000円ちょっと。2名以上での宿泊ならば1,000円安くなります。
 高級な雰囲気はもちろんまったくありませんが、あまり宿の設備とかサービスなんかを気にしない方であれば、お得感を得られる宿なのではと思われました。

■ 食べる温泉宿 大漁
  静岡県賀茂郡松崎町雲見323
  http://www7.ocn.ne.jp/~tairyou/ (←音が出ます。)

>>伊豆の湯めぐり旅

【 theme!! SILENT NIGHT/TRF (1996) 】
WORKS THE BEST OF TRF
posted by BONGO at 16:30| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 宿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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