国道121号から細い道へと入り、発電所の脇を抜けた先にあります。
女性専用と混浴、2箇所のお風呂がありますが、やはり混浴のほうは実質的に、ほぼ男湯として機能しているようです。
混浴のお風呂には、内湯(といっても表とはほぼ素ガラスで隔てられているだけなので、半露天的ではありますが)に適温の深く大きな浴槽、露天(といっても全面に屋根がかけられているのでこちらも半露天的ではありますが)にぬるめの浴槽があります。
このお風呂は男鹿川に面し、すぐそばには橋がかかり、またその向こうは旅館が建ち並んでいたり遊歩道になっていたりしているのですが、目隠しになるものがほとんどないので、その橋や旅館、あるいは遊歩道から浴室が丸見えであります。しかも周りは人がけっこう多いので、そんなことを気にしない、おおらかな心を持たないと、とても落ち着かないです。
お湯は、無色透明かつ無臭。強い特徴はないけれど源泉掛け流しになっており、お湯の鮮度の高さは実感できます。
とくに露天の浴槽では、37度弱の源泉がおそらくは非加熱で掛け流されているようで、いつまでも浸かっていいることができ、ぬる湯好きならきっと満足できるお湯かと思われました。
このお風呂、設備はシンプルというかもうかなり年季が入っているのだけれど、お湯はスバラシイです。
どうしたって周りから見られちゃうけれど、そのへんはあんまり気にせず、訪れてみていただきたいところでありました。


■ 川治温泉岩風呂 薬師の湯 ★★★★☆
栃木県日光市川治227
http://www.kinugawa-kawaji.com/ (鬼怒川・川治温泉観光協会ホームページ)